東洋医学では、人体には「気」や水分、「血」といった物質やエネルギーの流れる基本的なラインがあると考えられています。
縦のラインが「経」、それをつなぐ横のラインを「絡」と言い、まとめて「経絡」と呼びます。
いわゆる「ツボ」は「経穴」と呼ばれ、この経絡上にあるものが多く、WHOの基準では361穴とされています(経絡上にない経穴を「奇穴)と呼びます。)
基本のラインは12あるとされ、「手」「足」それぞれの「陽明」「太陽」「少陽」、「太陰」「少陰」「厥陰」に分かれています。また、六臓六腑ともかかわっており「正経十二経脈」といいます。
この他に「奇経八脈」と呼ばれるものもあります。このうち体の中心を通る「督脈」「任脈」には独自の経穴がありますが、
それ以外は他の経絡の経穴が所属しています。
経絡はしばしば線路に例えられます。人体を巡るラインとして経絡があり、
その間に経穴(いわゆるツボ)が駅のようにあるというわけです。
正経十二経脈と呼ばれる基本的なラインは具体的には以下のように分かれています。
1 手の太陰肺経
2 手の陽明大腸経
3 足の陽明胃経
4 足の太陰脾経
5 手の少陰心経
6 手の太陽小腸経
7 足の太陽膀胱経
8 足の少陰腎経
9 手の厥陰心包経
10 手の少陽三焦経
11 足の少陽胆経
12 足の厥陰肝経
手の陰経は身体の中心から指の先端へ、陽経は指先から身体の中心に向かって走っています。
足の陰経は足の先端から身体の中心へ、陽経は身体の中心から足先へ向かって走っています。
陰経はそれぞれ六臓(肝・心・脾・肺・腎・心包)につながり、
陽経は六腑(胆・大腸・胃・小腸・腎・三焦)につながるとされています。
正経十二経脈は手足の先端、顔面、胸の内部で次の経脈と連絡することでひとつながりになり、身体を循環しています。
そのため、十二の経脈には連絡の順番があります。各経脈について見ていきます。
1.手の太陰肺経
胸内に起こり、手の人さし指先端で手の陽明大腸経に連絡する。主にせき、ぜんそく、息切れなど、
肺に関する症状に際して刺激すると良いとされる。
2.手の陽明大腸経
腕を上り、肩から背に回ってもぐり、鼻で陽明胃経と連絡する。下痢や便秘、便秘が原因の肌荒れ
などがある時に刺激すると良い。歯痛(上部)、五十肩などにも効き目がある。
3.足の陽明胃経
鼻から腹側を下って足指に伸びる。足親指で足の太陰脾経と連絡する。胃の痛み、吐き気、
食べても満腹感がないなどの胃に関わる症状や顔面の麻痺、歯痛(下部)、足の関節痛や坐骨神経痛などに効果がある。
4.足の太陰脾経
足親指から足をのぼり、脾を経て深く潜り舌に達し、支脈は心に入って手の少陰心経と連絡する。
胃痛など胃腸の症状がある時に足の陽明胃経と一緒に刺激するとより効果が出る。足の痺れや痛み、舌やのどの不調にも良い。
5.手の少陰心経
心から下って小腸、上って目に達し、支脈は脇の下から表面に出て小指にのび、手の太陽小腸経と連絡する。
循環器系の症状を和らげるとされているため、息切れや胸痛などの際に刺激すると良い。
脳の働きにも関係している為、ストレスや不眠などにも効果がある。
6.手の太陽小腸経
小指から始まり肩に上り耳に入る。腹部を下る支脈と目で足の太陽膀胱経と連絡する支脈がある。
胃腸が弱っている時や、肩、首、腕の痛みやしびれに効果がある。
7.足の太陽膀胱経
目から頭頂部、後頭部、背中、腰、ももの裏、ふくらはぎ、小指の先までを通る長い経脈である。
膀胱のほか、六蔵六腑に関係する背部兪穴があり、内臓全般を治療することが出来る。
8.足の少陰腎経
小指から足裏を通って足首に出て足を上り、腎を通って肺に至る。支脈は厥陰心包経と連絡する。
全身の倦怠感など腎の精の不足による症状に効果がある。老化予防にも影響あると言われている。
正経十二経脈は手足の先端、顔面、胸の内部で次の経脈と連絡することでひとつながりになり、身体を循環しています。
そのため、十二の経脈には連絡の順番があります。前回、前々回に続いて各経脈について見ていきます。
9.手の厥陰心包経
心から出て、腹部を下り、三焦に達する。支脈は胸を横切り表面に出て、脇の下から腕を下って中指に入り、
支脈が薬指の先端で手の少陽三焦経と連絡する。
動悸、胸の痛みなどの心の症状がある時に手の少陰心経とともに刺激すると良い。
10.手の少陽三焦経
薬指から腕を上り、肩、背中を通って前面に向かい、三焦に降りる。支脈が頚を上り、目の縁で足の少陽胆経に連絡する。
刺激するとむくみや排尿障害に効果がある。
11.足の少陽胆経
目の縁から頭部横、額、後頭部を経て肩から腹即をまわって胆を通り、足をくだって第四指の端に出る。
支脈は足の親指に出て足の厥陰肝経と連絡する。難聴・耳鳴り・めまいなど耳の症状や、頭痛・視力減退など
頭部に症状がある時に刺激すると良い。
12.足の厥陰肝経
足の親指から出て、足の内側を通って肝に入る。深くもぐって肺・喉を通って頭部に達する。支脈は肺に入って手の太陰肺経と連絡する。
関節・視力減退・爪の異常など肝に原因のある症状に刺激すると効果がある。
12番目の足の厥陰肝経が1番目の手の太陰肺経に連絡することで、経絡が全身を一周します。
それぞれの経絡には「要穴」と呼ばれる、役割を持った経穴があります。駅に例えると多くの路線が
乗り入れている主要駅やターミナル駅のような感じです。
正経十二経脈上には、要穴と呼ばれる治療や診断に頻繁に使われる経穴(ツボ)があります。
原穴(げんけつ)・・・十二経脈が伸びていった手足の先にあり、それぞれの臓腑の変調が現れやすいと言われています。
?穴(げきけつ)・・・主に急性症状の症状治療に使われる経穴です。
絡穴(らくけつ、らっけつ)・・・隣の経脈に繋がっている経穴です。関連している双方の経脈の反応が出やすく、主に慢性症状の治療に使われます。
募穴(ぼけつ)・・・胸部、腹部にあり、六腑の変調が現れやすいと言われています。募穴は十二経脈上とは限りません。
背部兪穴(はいぶゆけつ)・・・足の太陽膀胱経上、背中の脊柱沿いのラインにあり、六蔵六腑に対応しています。
五行穴(五兪穴)・・・手足の先端にあり、井、?、兪、経、合の5つがあり、それぞれの臓腑の症状に対応しています。
このほかにも経絡上には存在しないが、さまざまな症状に効果を出しやすいことが知られている「奇穴」と呼ばれるものもあります。
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