美顔鍼－皮膚の構造　その1

鍼で美顔になるのはどういった仕組みによるものなのでしょうか。まず皮膚の構造を見てみます。

皮膚は、表面に近い方から順に表皮、真皮、皮下組織の３要素に分けられます。

顔の表皮の厚さは約15-30㎛、（腹部などは20-30㎛）です。

表皮はさらに角質層、顆粒層、有棘層、基底層に分かれます。基底層で細胞が作られ、

表面に行くに連れて徐々に角化しながら変化して行きます。

一番表面の角質層は死んだ細胞の層で、皮膚表面を守る役目をしており、3－４日で垢となって剥がれ落ちます。

この皮膚の新陳代謝をターンオーバーと言います。通常は２８日間と言われていますが、年齢や肌質によって異なります。

４０歳の頃には４０日かかるとも言われています。

真皮の厚さは1－2㎜で、真皮の上部にある乳頭層は表皮の栄養維持を受け持っています。ターンオーバーが正常に行われて基底細胞が適度に増えると基底層と乳頭層は交互に入り組み合って肌の凹凸となります。

老化により組織に均一性がなくなると、しわやたるみが生じやすくなります。（続く）